災害からの早期復旧や緊急時の迅速な対応

高速道路の災害復旧

東日本大震災における復旧活動の事例

 2011年3月11日に発生した東日本大震災では、東北道や常磐道で路面のクラックや段差、盛土崩落、橋梁の伸縮装置の破損など多くの損傷が発生し、震災直後は約2,300kmの通行止めを実施しました。緊急点検や仮復旧を実施し、翌日には緊急交通路を確保、13日後にはほぼ全線の通行止めを解除しました。

常磐道 水戸IC~那珂IC間 盛土崩壊箇所の復旧状況

被災直後の様子 2011年3月11日16時ごろの写真
被災直後の様子 2011年3月11日16時ごろ
応急復旧後の様子 2011年3月17日17時ごろの写真
応急復旧後の様子 2011年3月17日17時ごろ
北海道胆振東部地震の対応事例

 北海道内で最大震度7を観測した2018年9月6日の北海道胆振東部地震では、NEXCO東日本が管理する道内の約5割の高速道路(約360km)が通行止めとなりました。地震発生後、速やかに体制を整え、点検・応急復旧作業を実施することにより、地震発生後約5時間で緊急車両の通行帯を確保しました。

 なお、高速道路で観測した震度は、追分町ICの震度6弱が最大であったこともあり、高速道路に大きな被害は発生しませんでしたが、地震に伴う大規模停電に対し、自家発電設備を稼働させ、地震発生後14時間後にはすべての通行止めを解除しました。加えて、災害ボランティアを含む災害派遣等従事車両に対する高速道路の無料措置を実施しました。

道央道 北広島IC~札幌南IC間段差箇所の復旧状況

被災直後の様子 2018年9月6日11時ごろの写真
被災直後の様子 2018年9月6日11時ごろ
応急復旧後の様子 2018年9月6日13時ごろの写真
応急復旧後の様子 2018年9月6日13時ごろ

道央道 北広島IC~札幌南IC間段差箇所の復旧状況

北海道知事からの感謝状の写真
北海道知事からの感謝状

防災減災対策

災害に強い道路づくり

 災害に強い道路づくりとして、大規模地震発生時に被災後速やかに機能を回復するため、段差防止構造、落橋防止構造・横変位拘束構造の設置、橋脚補強や支承部の補強などの橋梁の耐震補強や、盛土のり面の崩落を防止するための盛土内滞留水排除対策などを推進しています。

 2016年4月に発生した熊本地震により、九州道においてロッキング橋脚※を有する跨高速道路橋(オーバーブリッジ)が落橋したことを受け、NEXCO東日本が管理する同じ構造を持つ橋梁のほか、自治体などが管理する橋梁の耐震補強を進めています。

  • ロッキング橋脚:視認性や景観性を求められる跨高速道路橋などで多く採用されていますが、橋梁の上部構造に大きな移動や回転が生じると不安定になる構造であることから耐震補強が必要です。
補強前の写真
補強前
補強後の写真
補強後
SAの防災拠点化

 東日本大震災において、高速道路のSAが自衛隊や消防などの集結拠点や中継拠点として活用されたことを受けて、災害発生時に関係機関が災害救助活動を効果的に行うために、自家発電設備や井戸などのライフラインのバックアップや、共同の災害対策室として活用できる機能を備えたSAを整備し、関係機関などと合同で防災訓練なども実施しています。

合同防災訓練の様子(常磐道 守谷SA(上り線))の写真1
合同防災訓練の様子(常磐道 守谷SA(上り線))の写真2

合同防災訓練の様子(常磐道 守谷SA(上り線))

救命活動の支援

 災害発生時に負傷された方々の速やかな搬送や迅速な災害対策の実現のため、NEXCO東日本管内のSA・PAなどの29か所にヘリコプターが離着陸するための「救命活動支援ヘリポート」、11か所に「緊急車両専用の入退出路」を整備しています。また、これらの施設を使用し、関係機関などと合同で訓練も実施しています。

ドクターヘリの発着(訓練)の写真
ドクターヘリの発着(訓練)
緊急進入路を通過する車両(訓練)の写真
緊急進入路を通過する車両(訓練)