安全で快適な高速道路を整備

常磐自動車道(4車線化事業)

常磐自動車道(4車線化事業)のイメージ画像

 常磐自動車道(常磐道)は、埼玉県三郷市から千葉県・茨城県・福島県の主要都市を経由し、宮城県に至る全線352kmの高速道路です。このうち、いわき中央IC〜岩沼ICの約128kmは、暫定2車線で開通していますが、渋滞による速度低下や事故発生の状況を踏まえ、暫定2車線区間のうち、いわき中央IC〜広野ICの27kmと、山元IC〜岩沼ICの14kmの4車線化工事を進めています。

復興・創成期間内の完成を目指して

 東日本大震災からの復興・創成期間内の4車線化工事の完成に向けてさまざまな工法を活用して工程の促進に取り組んでいます。

 当該区間で最も長い橋梁の折木川橋では、橋脚の高さが最大で48mもあるため、従来の鉄筋の代わりに鋼管とPC鋼材を使用することで、鉄筋量やコンクリートの量を減らして効率的に施工できる鋼管・PC複合橋脚を採用しました。

 また、JR常磐線と交差する吉田橋では、列車が走っていない深夜の短い時間で施工をする必要があるため、橋梁の床板に工場で製作した部材を並べて接合するプレキャストPC床板による工法を採用しました。

 ほかにも、延長1,236mの好間トンネルでは、低土被りかつ開通している常磐道のトンネルと近接し、地上部には精密機械工場を含む工業団地が立地しているため、それらに影響しないよう慎重に施工を行いました。

鋼管・コンクリート複合橋脚の採用(折木川橋)の写真
鋼管・コンクリート複合橋脚の採用(折木川橋)
プレキャスト床版の活用状況(吉田橋)の写真
プレキャスト床版の活用状況(吉田橋)
施工状況(阿武隈大橋)の写真
施工状況(阿武隈大橋)
好間トンネルの工事状況の写真
好間トンネルの工事状況

東京外かく環状道路(新設事業)

建設中の大泉 JCTの写真
建設中の大泉 JCT

 東京外かく環状道路は、都心から約15km圏域を環状に連絡する延長約85kmの道路であり、首都圏の渋滞緩和、環境改善や円滑な交通ネットワークを実現する上で重要な道路です。関越道から東名高速までの約16kmについては、2009年度に事業化され、2012年度には国土交通省、NEXCO東日本、NEXCO中日本が共同で事業を進めています。

 住宅などが密集する市街地を通過する道路であることから、地上への影響を軽減することを目的として、大深度地下方式にて事業を進めており、地下40m以深に建設するトンネル構造(シールドトンネル)を基本としています。

工事中の環境対策

 都市部での工事のためシールドトンネルでは、立坑や土砂ピットを屋根で覆い、粉塵・騒音などによる周辺環境への影響に配慮したり、供用している高速道路に沿ってベルトコンベアを設置し、掘削した土砂を運搬することにより工事現場周辺の生活環境に配慮しながら工事を進めています。

国内最大級のシールドトンネル内部の写真
国内最大級のシールドトンネル内部
外環道の本線上に設置したベルトコンベアの写真
外環道の本線上に設置したベルトコンベア

横浜環状南線(新設事業)

 首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の一部で、横浜環状道路の南側区間でもある横浜環状南線は、横浜横須賀道路の釜利谷JCTと国道1号線を結ぶ、延長約8.9kmの自動車専用道路です。

 横浜港と首都圏内陸部との所要時間の短縮や、物流の効率化などによる経済効果が見込まれ、現在、国土交通省とNEXCO東日本が共同して事業を進めています。

工事中の環境対策

 長期間にわたり生活道路の通行を妨げないよう、仮橋を設置し、かさ上げした生活道路の下で高速道路の施工を行っています。また、多くの住宅が密集する中で工事を実施するため、トンネルの坑口に防音ハウスを設置し、粉塵・騒音などによる周辺環境に配慮しながら工事を進めています。

生活道路の迂回のために設置した仮橋の写真
生活道路の迂回のために設置した仮橋