後志自動車道(余市IC〜小樽JCT)の開通で
北後志エリアの観光・物流・救急医療に大きく貢献

北海道余市郡余市町

北海道の魅力が凝縮された「食の都」余市町

余市町経済部商工観光課観光振興係 係長 酒井 雅寛 様の写真
余市町経済部商工観光課観光振興係 係長
酒井 雅寛 様

 北海道の積丹半島の根元に位置する余市町は、日本海から北上してくる対馬海流の影響で、北海道の中でも比較的温暖な気候に恵まれています。そのため、ぶどう・りんご・なしなどの農産物が良く育ち、2011年に国から「北のフルーツ王国よいちワイン特区」に認定されて以降、ワイン生産が盛んに行われるようになりました。また甘えびやうに、いかなどの海産物も人気があり、「塩水ウニ発祥の地」でもあるなど、新鮮な海の幸と山の幸を同時に楽しむことができる、北海道の魅力が凝縮された「食の都」と言えます。
 食以外でも、ニッカウヰスキー余市蒸溜所や縄文時代の遺跡、ニシン漁の歌として有名なソーラン節発祥の地など、観光地として幅広い魅力が揃っていることも特徴です。

後志自動車道の開通でアクセスの利便性が大幅に向上

 そんな余市町における観光業の追い風となったのが、2018年12月の余市IC〜小樽JCTを結ぶ後志自動車道の開通です。もともと札幌や小樽方面から車で来る場合は国道5号線がメインルートでしたが、行楽シーズンになると渋滞が発生し、緊急車両の走行や物流の観点からも大きな課題となっていました。しかし、後志自動車道が開通したことで国道5号線の交通量が減り、渋滞も緩和され、状況は大幅に改善されました。また、後志自動車道を使うと札幌中心部〜余市町間が約10分短縮されるため、これまでは小樽で留まっていた観光客も余市町まで足を延ばしてくれるようになり、今まで以上に歴史巡りや山海の幸を楽しんでもらえるようになりました。
 後志自動車道は多くの地元関係者が待ち望んでいた道路であり、開通に先立っては、北後志エリアの近隣の市町村とともに協議会を立ち上げ、地元のラジオや新聞などで積極的にアピールを行いました。それが功を奏し、後志自動車道周辺をはじめ北後志エリアへの観光客数・滞在時間増にもつながっています。
 また、余市町は海産物や農産物が豊富なため、物流はとても重要です。高速道路が開通したことで余市ICから新千歳空港・苫小牧港までの所要時間が大幅に短縮され、これまで以上に鮮度の良い状態で輸送することが可能になりました。救急医療の面でも、小樽や札幌にある大きな病院へ行く際の主要道路として後志自動車道を活用しており、この道路は後志エリア全体の「命の道」とも言えます。

余市町とNEXCO東日本のさらなる連携に期待

 余市町は、NEXCO東日本が主催する、「北海道ハイウェイShow Area®」にも北後志観光連絡協議会として参加するなど、これまでも連携関係にありました。今後は、新型コロナウイルス収束後の観光客増加や高速道路の利用者増に備え、高速道路を活用した観光案内のルート提案をより充実させるなど、様々な面で連携・協力関係をより一層築きたいと思っており、Win-Winの関係性を通じて、「食の都 余市」を国内外に広く普及できればと期待しています。

広がるワインぶどう畑の写真
広がるワインぶどう畑
ローソク岩から昇る太陽の写真
ローソク岩から昇る太陽