災害時に活躍するオフロードビークルの強みに期待し
一般社団法人オフロードビークル協会とNEXCO東日本との間で災害協定を締結

新潟県南⿂沼市

4輪バギーやスノーモービルの魅力を発信

一般社団法人オフロードビークル協会代表理事 高橋盛行様の写真
一般社団法人オフロードビークル協会 
代表理事
高橋 盛行 様

 山林や雪上などのオフロードを走る「4輪バギー」や「スノーモービル」(オフロードビークル)は、一般的な自動車や自動二輪車と比べて機動力や走破性に優れている一方、運転時の免許が不要のため、管理や運転に独自のスキルが必要となります。
 そこで、アウトドアレジャーとしてのオフロードビークルの魅力をはじめ、正しい取り扱いや運転技術の講習会、また自然災害などの際にオフロードビークルの強みを生かして救助支援することを目的に、2020年4月に新潟県南魚沼市でスノーモービル専門ショップを営む私と同志の2名で立ち上げたのが「一般社団法人オフロードビークル協会」です。2021年4月現在、協会メンバーは56名にのぼり、そのほとんどは私のショップの顧客で構成されています。

大雪による車両滞留被災者救助の支援そして災害協定締結へ

 当協会が注目されることになったのは、2020年12月に関越自動車道で発生した大雪による大規模車両滞留でした。もともとは当ショップの社員が仕事帰りに車両滞留に巻き込まれてしまい、助けに行くために関越道へ向かったのがきっかけでした。いざ現地に着くと約2000台の車が動けなくなっていたため、近くにいた自衛隊の方に「救助支援をしたい」と伝えたところ、NEXCO東日本とも調整していただき、「お願いします」と快諾されました。そこで持参した2台のオフロードビークルを使い、車に閉じ込められている被災者の救助支援をしました。
 このとき、雪は腰の高さまで積もっていましたが、オフロードビークルはそうした場所で走るために開発された乗り物であるため、車の間を縫うように走り、排気ガスが車内に充満しないための雪かき作業から着手しました。その後は食料配布や暖房を稼働させるためのガソリンの運搬のほか、生存確認や滞留している車の台数調査など、半日以上にわたって被災者救助に奔走しました。
 この取組みが、多くの方にオフロードビークルの有用性を知っていただくきっかけとなり、現在では当協会とNEXCO東日本の間で「災害協定」が締結され、要請があり次第、緊急出動できる体制を整えています。また、NEXCO東日本をはじめとした関係機関との合同訓練も行うなど、災害発生時に迅速に救助活動ができるような準備を入念に行っているところです。

オフロードビークルの魅力と日本の防災力向上への貢献を知ってほしい

 今回の災害協定によってオフロードビークルへの注目が高まったことから、まずはレジャーとしてのオフロードビークルの魅力や楽しさを広く認知していただければと考えています。そして遊びや趣味を通して得た運転スキルが、災害時に多くの方を助けることにつながることを知っていただければと思います。
 ここ数年、全国各地で自然災害が増加傾向にあるので、引き続き、NEXCO東日本をはじめとした各関係機関と連携をとって災害に備えることで、オフロードビークルが日本の防災力向上に貢献するとともに、被災者の方のお役に立てればと思います。

講習会の様子の写真
講習会の様子
関越道での救助支援の様子の写真
関越道での救助支援の様子
関係機関との訓練の様子の写真
関係機関との訓練の様子