高速道路における冬期交通確保の状況について

~ 暖冬に油断することなく冬の高速道路の安全確保に努めます ~

平成19年2月9日
東日本高速道路株式会社
東北支社

 NEXCO東日本東北支社(仙台市青葉区、支社長:熊谷和夫)では、今冬の雪氷対策状況と冬期の交通確保に関し、今年1月末までの状況について取りまとめましたのでお知らせします。

 今冬は例年と比較すると暖冬傾向にありますが、東北地方の高速道路では、天候が急変して強い風を伴った雪が降ることがあります。

 弊社ではこのような状況に対し、24時間体制で対応しておりますが、ご利用のお客様におかれましても冬装備を万全にして、雪道での安全運転にお心掛けください。

1 今冬の降雪状況

 今冬の東北地方の高速道路においては、1月末まで最も降雪の多かった月山IC付近でも約6mと昨年のおよそ3割となりました。管内主要17地点の平均降雪量は約2.0mと平年値(過去5年間の平均)の約半分となっており、「平成18年豪雪」と命名された昨冬期と比較すると約4割の降雪量になりました。

累計降雪量の比較(1月末まで)のイメージ画像

2 通行止めの状況

 豪雪であった昨冬の状況と比較すると、今冬の雪による通行止め量※1は1月末までで昨冬の約1割となりました。これは平年値と比較しても少ない状況(約15%)になっています。

雪通行止めの量の比較(1月末までの集計)のイメージ画像

※1 通行止め量とは、通行止めを実施した延長に時間を乗じた通行止めの程度をあらわす指標です。【PDF:272KB】

3 事故の発生と通行止め

 今冬の雪による通行止めの特徴としては、雪の降り始めにおいて発生した交通事故をきっかけとする通行止めの割合が全体の9割を占めています。これは、今冬の少雪の影響から急変する路面状況多く発生し、雪道での運転操作に慣れないことによる事故の発生が多かったことが考えられます。このため、降雪時には普段より慎重な運転が必要と思われます。

雪による通行止めのうち事故が起因するものの割合(1月末までの集計)のイメージ画像

4 あったかリフレッシュ高速道路

 今後もお客様のニーズや地域特性等を踏まえた休憩施設の整備を行ってまいりますが、このたび、冬の高速道路をより快適にご利用いただくため、今冬期より全ての休憩施設のトイレを暖房便座としました。また、岩手山サービスエリアでは、温水洗浄便座を完備したほか、洗面所は温水対応とするなどのサービス向上をおこない、リフレッシュオープンしました。冬の高速道路をさらに快適にご利用いただける休憩施設も増えています。

《温水洗浄便座:岩手山SA》のイメージ画像
《温水洗浄便座:岩手山SA》
《温水利用可能なバリアフリー洗面所:紫波SA》のイメージ画像
《温水利用可能なバリアフリー洗面所:紫波SA》
  • 温水洗浄便座については、岩手山SAの他、安達太良SA(上)、国見SA(上)、菅生PA(上)、津軽SA(上下)、紫波SA(上下)に設置されています。今後も休憩施設の改修に併せ、設置を進めてまいります。

5 お客様によりわかりやすい情報をより身近に

 冬の高速道路を安全で快適に走行していただくために、お出かけの際の高速道路の雪道情報として携帯電話サイトとWebサイトで「高速道路雪道情報」を提供しています。

 道路情報の他、SAやPAの天気、降雪状況が分かるライブカメラによる画像情報も提供しています。高速道路の路面状況が分かる静止画像の提供も行っていますので、レジャー、帰省、仕事等でお出かけの際のお役立ち情報としてご利用ください。

《高速道路雪道情報ホームページ》のイメージ画像
《高速道路雪道情報ホームページ》
《東北エリアでは路面状況を画像で提供中》のイメージ画像
《東北エリアでは路面状況を画像で提供中》
QRコードのイメージ画像

6 終冬期に向けてお客様へのお願い

 暖冬傾向にはありますが、今後も東北地方の高速道路では、天候が急変して強い風を伴った雪が降ることがあります。また、冬装備をしないまま無理な走行を続けると、今冬のように事故の発生や走行不能により、通行止めとなってしまう場合もあります。

 是非とも、冬タイヤやタイヤチェーンなどの冬装備を万全にして、スピードを控えて安全運転に心掛けてください。

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