道東自動車道・道央自動車道の開通見通しについて

平成22年9月30日
東日本高速道路株式会社

 NEXCO東日本(東京都千代田区)が建設を進めている道東自動車道夕張(ゆうばり)インターチェンジ(IC)から占冠(しむかっぷ)IC間および道央自動車道森(もり)IC(仮称)から落部(おとしべ)IC間の開通見通しについてお知らせします。

開通区間及び開通見通し

道東自動車道 夕張IC~占冠IC間(延長約35km)開通見通し:平成23年秋

道央自動車道 森IC(仮称)~落部IC間(延長約20km))開通見通し:平成23年秋

区間概要

【道東自動車道 夕張IC~占冠IC間】

 平成23年度の開通予定として事業を進めてまいりましたが、脆弱な地質のため難工事であった4,000mを越える穂別トンネルが8月に貫通し、当初予定よりも早期に開通できる見通しとなりました。

 今回の開通により、道央圏と道東圏が高速道路により結ばれ、より安全・安心で快適なアクセスが確保され、物流の効率化、観光行動圏の拡大や地域間の連携強化などが期待されます。

【道央自動車道 森IC(仮称)~落部IC間】

 大沼IC(仮称)~落部IC間は、平成24年度の開通予定として事業を進めてまいりましたが、このうち森IC(仮称)から落部IC間につきまして、地元の皆さまのご理解とご協力をいただき、早期に用地取得を完了することができました。また、鷲ノ木遺跡部分のトンネル工事も順調に進み、当初予定よりも早期に開通できる見通しとなりました。

 今回の開通により、道南方面へ高速道路が延伸し、定時性の向上による物流や緊急輸送路としての機能強化に加え、災害発生時のリダンダンシーが確保されます。

(道東自動車道の詳しい情報は当社ホームページでもご紹介しておりますのでご覧ください。
http://www.e-nexco.co.jp/dotodo/)

【位置図】

【各区間の進捗状況】

・道東自動車道 夕張IC~占冠IC間
舗装工事が進められている夕張IC
・道央自動車道 森IC(仮称)~落部IC間
鷲ノ木遺跡の下をとおる鷲ノ木トンネル(遠方は駒ケ岳)

道東自動車道 夕張IC~占冠IC間の整備効果

~ 道央圏と道東圏を直結、より安全・安心で快適になり、旅行時間も短縮されます ~

 今回の開通により道央圏と道東圏が高速道路で結ばれ、道内でも交通の難所である日勝峠(標高1,022m)を回避でき、道路の平面・縦断が大幅に改善され、交通事故の減少、霧による視程障害、冬期交通障害などが減少し、より安全・安心で快適なアクセスが確保されます。

 また、今回の開通により旅行時間が一般道(日勝峠ルート)利用に比べて約50分短縮され、物流の効率化、観光行動圏の拡大や地域間の連携強化などが期待されます。

道央自動車道 森IC(仮称)~落部IC間の整備効果

~ 道南圏への旅行時間が短縮され、災害時のリダンダンシー機能が強化されます ~

 今回の開通により、さらに5分の時間短縮となり、札幌から函館市まですべて一般国道を利用(国道230号及び国道5号)した場合と比較すると約80分短縮されます。

 また、定時性・安全性の向上による物流や緊急輸送路としての機能強化に加え、一般国道5号や277号において、集中豪雨などの災害による通行止めが発生しても、リダンダンシーが確保されます。