「NEXCO東日本 総合技術センター」が3月2日(月)にオープン

令和2年1月22日
東日本高速道路株式会社

 NEXCO東日本(東京都千代田区)は、本格的なメンテナンス時代の到来に対応するため、

  • (1)様々な技術課題に対応できる「技術者の育成」
  • (2)災害時や緊急事象発生時の「エキスパート支援」
  • (3)AIやICTなどの先端技術を活用した「研究・技術開発」
  • (4)安全を最優先とした高速道路事業の推進のための「安全教育・啓発」

 これら4つの取り組みの拠点として、3月2日(月)に東北自動車道 岩槻インターチェンジ(以下、「IC」)敷地内に「NEXCO東日本 総合技術センター」(以下、「技術センター」)をオープンします。
 当日は、報道機関の皆さまに施設を公開しますので、詳細が決まりましたら改めてご案内します。

全体鳥瞰図
新社屋 イメージパース

1. 整備の背景

 NEXCO東日本管内の高速道路供用延長は約4,000㎞まで推移する一方、高速道路の建設 延長は減少しており、本格的なメンテナンス時代の到来に対応した技術者の育成や研究・技術開発の推進が必要です。技術者の育成には、現場での実践や技術的な知識の理解・習得が必要である一方、建設延長の減少により、建設現場での経験の減少は避けられません。現場経験を補完し、構造物の劣化メカニズムや技術基準の変遷などの理解を深めるためには、体験型・体感型の研修が重要であることから、技術センターを整備しました。

2. 施設概要

建物

  • 所在地:東北自動車道 岩槻IC(さいたま市岩槻区)
  • 岩槻新社屋:鉄骨造4階建(延床面積約6,300㎡)
  • 開発・実習棟:鉄骨造平屋建(延床面積約1,000㎡)
  • 技術センターは、新社屋1・2F部分および開発・実習棟

研修設備

減少する建設現場での経験を補完し、構造物の劣化メカニズムや技術基準の変遷などの理解を 深めるために体験・体感型の研修設備を整備しています。あわせて、ETC設備など料金管理業務の現場環境を再現した施設も整備しています。

実物供試体による体験型研修設備
劣化した橋梁床版(左)、損傷した舗装(右)
VR、3Dの画像映像技術を用いた
体感型研修設備

研究・技術開発設備

NEXCO東日本の重要課題である雪氷技術の研究をはじめ、NEXCO東日本グループで開発している構造物点検技術や非破壊検査技術の性能検証を行うための設備を整備しています。

腐食促進試験機(左)、低温恒湿試験機(右)による雪氷技術の研究

PDFファイルをご覧いただくには、AdobeSystems社のプラグインソフト「Acrobat Reader(日本語版)」が必要です。お持ちでない方は、こちらからダウンロード(無料)してご利用ください。