RECRUIT

東日本大震災の後、仙台管理事務所で震災復旧の工事に加え、常磐自動車道の全線開通に向けた工事も担当しました。放射線の影響が残っていて国道は許可証がなければ通行できず、鉄道も不通だったため、被災地域の人たちのためにがんばらないといけないとの思いがありました。特に常磐自動車道は、開通を待つ人たちのためにグループ会社や協力会社を含め皆で一丸となり、1日でも早い開通に向けて工事を進めました。全線開通できたときは本当に嬉しかったです。私は震災直後、自分の目で被災地の様子を見ていましたし、被災した親戚もいたので、復興に貢献できて本当に嬉しかったです。このときほど、やりがいを感じた瞬間はありませんでした。

私は新潟生まれ新潟育ちで、新潟の大学・大学院で建築を学んでいました。建築関係の仕事で多くの人の役に立つ仕事に就こうと東京で就職活動をしました。しかし、徐々に建築以外のことにも興味が湧き、幅広い事業を手掛けている高速道路会社が適しているのではないかと考えるようになりました。さらに、当社に入社すれば故郷にも貢献できるとの思いでエントリーしました。

ちょうど大学院で高速道路総合技術研究所（NEXCO総研）の方と建築音響を研究していたため、親しみもありました。時期的には、日本道路公団が分割・民営化され、NEXCO東日本が誕生したばかりだったので、新しいことができそうという期待もありました。

高速道路ではさまざまな事が起こります。大きな自然災害で道路が寸断されたり、予期せぬ事故が起こったりすることも。管理事務所で勤務をしている時に、大規模な法面の崩落がありました。幸いにも死傷者は出なかったのですが、インターチェンジが長期間通行止めに。そういった状況の中でも決して動じずに、どうしたら最善を尽くせるか常に考えながら働く方が周りに多かったので、自分も自然とそのように対処できました。もちろん復旧工事はひとりではできません。社員・グループ会社・協力会社一丸となって取り組む中で、人と人とのつながりを大切にするようになったことも、業務を通して成長できた部分だと感じています。

当社はひとつの事業を力強く進められる、何かあっても一致団結してスピーディに対応できる力があります。そういうところが当社の好きなところです。去年、逗子インターチェンジ近くの斜面が崩落したため高速道路の通行止めを行ったのですが、住宅街の近くだったため、住民の方に復旧工事の許可を取ったり、水道管や電気がどこを通っているのか調べたりと、ものすごい勢いで復旧に努めました。「私はこちらへ行く」「じゃあ、こちらの準備は私が進める」などと、指示がなくてもみんな一斉に動き出しました。当社の団結力を感じた瞬間でした。

また、現在は、雪が降るエリアで除雪作業を行う人員が少ないため、除雪車を自動運転にできないかと技術革新を進めているところです。そういう新技術を積極的に取り入れて、道路管理の先端を走っている点も好きですね。

私は入社以来、高速道路の維持管理の仕事をしてきました。次は、お客さまがもっとワクワクするような体験を提供できる仕事ができないかと考えています。サービスエリア・パーキングエリアはもちろん、ETC定額割引料金プラン「ドラ割」などを企画し、お客さまの思い出づくりに寄与するとか。そういう部署で働いてみるのも楽しそうだなと思っています。

あとは、子どもができてから、高速道路は安全・安心であるべきとこれまでよりも強く思うようになりました。快適性も重要で、現在のサービスエリアやパーキングエリアの男子トイレにはパパが子どものオムツ替えできるようにベビーベッドを設置していたり。いずれにせよ、これからは高速道路がどんどん変わっていく気がしますね！