TBMによるトンネル機械掘削

 TBM(Tunnel Boring Machine)は、カッターヘッド(TBM前面)を回転させ岩盤にローラーカッターを押し付け、岩盤を圧砕しながら掘削するトンネル掘削機械です。ドーバー海峡の海底を掘削するユーロトンネルで施工されたほか、日本では1964年に東平発電所導水路トンネル(愛媛県新居浜市)に初めて導入されて以来、導水路、上下水道トンネルの施工機械として採用されてました。

 NEXCO東日本におけるTBMの最初の本格導入は、1993年に秋田自動車道湯田第二トンネルにおいて導坑先進拡幅掘削工法の試験施工として、先進導坑に直径3.50mのTBMが採用されました。

 その後、東海北陸道における避難坑掘削や第二東名・名神トンネルにおける超大断面トンネルの導坑掘削に広く採用されており、今後は二車線トンネルの全断面TBM掘削も計画されています。

 TBMによるトンネルの機械掘削を行うことにより、トンネル施工の省力化による安全性や作業環境の向上のほか、経済性の向上を目的に、NEXCO東日本ではより一層の導入を図っていく予定です。

避難坑におけるTBM掘削のイメージ画像
避難坑におけるTBM掘削イメージ
第二東名高速道路清水第三トンネル導坑先進掘削概要図のイメージ画像
第二東名高速道路清水第三トンネル
導坑先進掘削概要図
第二東名高速道路清水第三トンネル(TBMによるブレークスルー)の写真
第二東名高速道路清水第三トンネル(TBMによるブレークスルー)
東海北陸自動車道袴腰・城端トンネル(オープン型TBM)の写真
東海北陸自動車道袴腰・城端トンネル(オープン型TBM)
TBMイメージ図のイメージ画像

TBMイメージ図