自然災害への対応

 2019年の台風15号および19号によりNEXCO東日本グループが管理する高速道路も大きな被害を受けました。

 当社グループでは、被災地域の復旧活動や物資の輸送などのために、緊急車両などの通行確保に取り組み、さらに被災地などのために様々な支援活動を行いました。

上信越道 碓氷軽井沢IC〜佐久ICの盛土の変状(右上:夜間工事の様子、右下:対面通行の状況)の写真
上信越道 碓氷軽井沢IC〜佐久ICの盛土の変状(右上:夜間工事の様子、右下:対面通行の状況)
<台風19号>の写真1
<台風19号>の写真2
<台風19号>
台風15号が直撃した9月9日の首都圏の高速道路の通行止めと空港アクセスルートの確保の状況のイメージ画像
台風15号が直撃した9月9日の首都圏の高速道路の通行止めと
空港アクセスルートの確保の状況
冠水の状況(常磐道 水戸北スマートIC)<台風19号>の写真
冠水の状況(常磐道 水戸北スマートIC)
<台風19号>
路面を覆いつくすように散乱した枝葉(館山道)<台風15号>の写真
路面を覆いつくすように散乱した枝葉(館山道)
<台風15号>

台風15号・19号被災時の早期復旧と交通確保

台風15号への対応

 2019年9月9日に首都圏を直撃した台風15号では、千葉市で最大瞬間風速57.5mを記録するなど非常に勢力が強く、館山道などで広範囲にわたって散乱した枝葉の除去に時間を要しましたが、除雪車なども活用し、通行止め時間の短縮に努めました。

 特に重要な、都心から成田国際空港へのアクセスルートを早期に確保するため、人員や機械を集中させ、9日16時45分には圏央道を利用した迂回ルートを、9日22時10分には東関東道ルートの通行止めを解除しました。

台風19号への対応

 2019年10月12日から13日にかけて東日本全域を襲った台風19号では、各地で河川が氾濫、決壊するなど甚大な被害を及ぼしました。

 大雨により盛土の変状が確認された上信越道の碓氷軽井沢IC〜佐久IC間では、緊急対策工事を実施し10月23日6時に一部対面通行規制を行いながら通行止めを解除しました。

 その後、抜本的な盛土の補強工事を実施し、2020年4月3日に上下線各2車線の4車線に復旧しました。

 河川氾濫などにより浸水した常磐道の水戸北スマートICと上信越道の小布施スマートICは、運用に必要な受配電設備やETC設備が損傷しましたが、小布施スマートICは2019年11月29日に、水戸北スマートICは12月2日に運用を再開しました。

応急復旧状況(常磐道 水戸北スマートIC)

冠水の状況の写真
冠水の状況
復旧の状況の写真
復旧の状況

地域への支援

 NEXCO東日本グループでは、台風15号および台風19号で被災した地域への復興支援を実施しています。台風15号による千葉県内の大規模停電・断水には休憩施設などにおいて携帯電話充電用の電源と飲料水(水道水)の供給を行い、また台風19号では被災した地域において決壊した河川の応急復旧や浸水した一般道の路面清掃などを行いました。

被災地の復旧支援

河川決壊箇所の応急復旧支援(壬生町内)の写真
河川決壊箇所の応急復旧支援(壬生町内)
道路清掃支援(水戸市内)の写真
道路清掃支援(水戸市内)

大規模停電における電源と水の提供(2019年9月30日に全て終了)

大規模停電における電源と水の提供の写真1
大規模停電における電源と水の提供の写真2

[提供箇所]

館山道
市原SA(上下)
館山道
君津PA(上下)
千葉東金道路
野呂PA(上下)
圏央道
高滝湖PA(内外)
富津館山道
ハイウェイオアシス富楽里
(施設管理者:㈱富楽里とみやま)

防災・減災対策 〜災害対応力の強化〜

 昨今の日常化、激甚化する災害に備え、災害対応力の強化に努めています。

 大規模災害発生時に緊急交通路を確保し、被災地の救急救命活動や復旧復興活動などに貢献するために、関係機関との合同訓練を実施しています。また、⾼速道路の重要箇所ののり面や排水機能を強化し、耐災害性の向上を⽬指します。

防災・減災に向けた取組み

関係機関との合同訓練(自衛隊連携訓練/新発田駐屯地)の写真
関係機関との合同訓練(自衛隊連携訓練/新発田駐屯地)
高速道路外からの土石流対策の写真
高速道路外からの土石流対策