進化する休憩施設 (サービスエリア・パーキングエリア)

〜 東日本最大級のサービスエリア「Pasar(パサール)蓮田」誕生 〜

 東北自動車道の蓮田サービスエリア(SA)上り線は、位置を東京方面に約2.5km移し、旧SAと比べて駐車マスを約3倍、商業施設の規模を約2倍と大きく拡張し、NEXCO東日本最大級の休憩施設として生まれ変わりました。

 新たな蓮田SA上り線では、NEXCO東日本商業施設のフラッグシップブランドである「Pasar(パサール)」として、高速道路をご利用されるお客さまにも、近隣地域からご利用されるお客さまにもバラエティ豊かなサービスを提供するとともに、地震などの大規模広域災害が発生した場合に関係機関の活動を支援する防災拠点としての機能も備えています。

東北道 蓮田SA(上り線)の写真
東北道 蓮田SA(上り線)

移転・拡張により、お客さまの安全性・利便性が大きく向上

 旧蓮田SA(上り線)の駐車場は合計で173台と、首都圏近郊の他の休憩施設に比べて少なく、慢性的な混雑および車両の滞留が課題となっていました。敷地の制約などにより拡張が難しかったことから、抜本的な課題解決を図るべく、上り線のSA全体を東京方面に約2.5km移転(新設)することとしました。2011年度から測量・調査設計に着手し、2019年7月29日に新たな蓮田SA上り線としてオープンしました。

 新たな蓮田SA上り線は、旧SA上り線と比べ駐車マスは約3倍(大型車127台(バス優先20台)/小型車352台/トレーラー7台/身障者用7台(小6台、大1台))、トイレは大型車駐車場側と小型車駐車場側の2箇所に配置し、商業施設にはお客さまの多様なニーズにお応えすべく、レストラン・フードコート・カフェ・ベーカリー・ショッピング・生鮮品・コンビニエンスストアなど22店舗が出店し、規模が約2倍と大きく拡張し、NEXCO東日本最大級の休憩施設としてリニューアルしました。

移転・拡張により、お客さまの安全性・利便性が大きく向上の写真1
移転・拡張により、お客さまの安全性・利便性が大きく向上の写真2
移転・拡張により、お客さまの安全性・利便性が大きく向上の写真3

防災拠点機能を備えた蓮田SA

 SAを通じた沿線地域との振興や地域の救急医療支援に加え、首都直下地震などの大規模広域災害が発生した場合に、消防や医療機関などに場所を提供し、その活動を支援する機能を備えています。井戸やヘリポート、食料や毛布を備える防災倉庫などを整備し、防災拠点としての機能を高めています。

防災拠点機能を備えた蓮田SAの写真

快適性・利便性向上に向けた更なる取組み

旬撰市場の写真
旬撰市場
一般道側駐車場の写真
一般道側駐車場
シャトルバスの写真
シャトルバス

 今回のリニューアルにおいて、商業施設では高速道路の休憩施設としての店舗展開に加え、市街地に近接した立地環境を活かし、地域の皆さまにも日常的にご利用いただける商業施設を目指しました。そのための取組みとして、日常的な買い物ニーズを満たすべく、日々の食卓の食材・惣菜を意識し、青果・精肉・鮮魚の専門店で構成する生鮮ゾーン「旬撰市場」を高速道路の休憩施設で初めて導入するとともに、地域との更なる連携を図るべく地元生産者の農産物を取り扱う直売コーナーを青果専門店内に設けました。

 また、一般道からご利用いただけるお客さま駐車場を92台分整備するとともに、地域の交通拠点であるJR蓮田駅との間で無料シャトルバスの運行も行っています。

 今後もエリアごとに立地環境やニーズなどを考慮し、休憩施設の快適性・利便性向上に向けて取り組んでいきます。