関越自動車道上り線の渋滞緩和をめざします

~花園IC付近および渋川伊香保IC付近で車線を増やします~

平成23年2月24日
東日本高速道路株式会社
関東支社

 NEXCO東日本 関東支社(東京都台東区)は、関越自動車道上り線の花園インターチェンジ(IC)付近および渋川伊香保IC付近での渋滞緩和をめざし、それぞれの渋滞発生ポイント付近において車線を増やす工事を進めてまいりましたが、この度3月17日(木)にオープンしますのでお知らせします。

1 オープンの日時

平成23年3月17日(木) 13時
※当日の天候状況などにより、オープン時刻が前後する場合があります。

2 オープンの場所

(1)関越自動車道上り線の花園ICより東京側に約1kmの地点から約1.5kmの「ゆずり車線」を設置(埼玉県大里郡寄居町付近)

(2)関越自動車道 渋川伊香保ICの上り線合流車線を約1.8km延伸(群馬県渋川市付近)

3 事業の概要

関越自動車道の上り線では、夏季混雑期、大型連休、行楽・スキーシーズンなど、交通量の多い時期に大きな渋滞が発生しています。この主な原因は、緩い上り坂やICからの合流車により車の流れが乱れることによる速度の低下です。このため、当社では、渋滞の緩和をめざして4箇所で車線を増やす計画を策定し、順次工事を進めており、平成22年12月17日には本庄児玉ICの出口車線の延伸工事が完成し、今回、上記2箇所の工事が完成するものです。なお、残る1箇所(高坂サービスエリア(SA)付近での「ゆずり車線」設置)は、工事に向け準備中です。

事業の概要のイメージ画像

4 渋滞発生原因と改善策

(1)関越自動車道上り線 花園IC付近
 花園ICから東京側へ約1kmのところに、緩い下り坂(勾配約0.6%、延長約4km)から緩い上り坂(勾配約1.4%、延長約1km)に変化する地点があります。この地点を通過し緩い上り坂にさしかかると、気付かないうちに速度が低下するとともに、混雑時に特有の右側車線(追越車線)への偏りによりさらに速度が低下することから、交通量の多い時期には大きな渋滞が発生します。この渋滞を緩和するために、緩い上り坂が始まる手前からその坂の頂上を過ぎるまでの約1.5kmの区間に『ゆずり車線』を設置し、この区間の車線数を片側3車線から片側4車線にすることとしました。混雑時において、この『ゆずり車線』を速度の低下した車が走行することで、右側車線に偏っていた交通量のバランスが改善され、全体の車の流れがスムーズとなるため、渋滞の緩和が期待できます。

関越自動車道上り線 花園IC付近のイメージ画像

(2)関越自動車道上り線 渋川伊香保IC付近
 渋川伊香保ICの合流車線付近は緩い上り坂(勾配0.6~1.8%、延長約2km)となっているため、気付かないうちに速度が低下するとともに、ICから合流する車の影響で車の流れが乱れることにより、さらに速度が低下することから、交通量の多い時期には大きな渋滞が発生します。この渋滞を緩和するために、渋川伊香保ICの合流車線(約200m)を、緩い上り坂の頂上を過ぎるまで、約1.8km延伸することとしました。これにより、ICから本線に合流する車が長い合流車線を使うことでスムーズな合流となるとともに、合流する車を避けるための右側車線(追越車線)への車線変更も減少し、速度低下が抑えられるため、渋滞の緩和が期待できます。

関越自動車道上り線 渋川伊香保IC付近のイメージ画像

5 対策後の改善効果

本庄児玉IC出口車線の延伸に加え、今回2箇所での車線の増設が完成すると、関越自動車道(上り線)の渋滞発生時における、赤城ICから鶴ヶ島ICまでの平均的な所要時間が、133分から118分と約15分短縮されることが見込まれています。

対策後の改善効果のイメージ画像

【渋滞を予防・緩和するために】

  • 渋滞は追越車線(右側車線)から発生します。片側2車線では左側の車線、片側3車線では左側と中央の車線をご利用下さい。
  • 花園IC付近で速度が低下した場合、『ゆずり車線』をご利用ください。
  • 渋川伊香保ICから本線に流入の際は、延伸した合流車線を十分に活用し、スムーズな合流にご協力ください。