新潟県内の高速道路に関する令和3年度雪氷対策の実施状況について

令和4年6月21日
東日本高速道路株式会社 新潟支社

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 令和2年度の関越自動車道における大規模車両滞留を踏まえ、「大雪時の道路交通確保対策 中間とりまとめ」が令和3年3月に改定されました。この改定により「人命を最優先に幹線道路上での大規模な車両滞留を徹底的に回避すること」を基本的な考え方として実施した、新潟県内の高速道路における令和3年度雪氷対策の結果を報告します。

雪氷対策状況

・令和3年度の管内平均降雪量は491cmで、過去5年(平成28年度~令和2年度)の管内平均降雪量(366cm)と比較して約1.3倍の降雪でした。ただし、降雪日数は管内平均63日で、例年と同等程度でした。

・通行止め時間は通算454時間で、例年(異常値を記録した令和2年度を除く)と比較して増加しました。

・事故発生件数(NEXCO東日本調べ)は724件で、例年と同等程度でした。

・雪氷作業延長は約68万kmで、例年と比較して増加しました。

トピックス

・関越道、上信越道ともに、速やかに通行止め実施の対応を行ったことで、例年と比較して通行止め時間は増加しましたが、発生した全11件の滞留事象はいずれも3時間程度で解消しました。(最大3時間20分)

・大雪に関する緊急発表を踏まえ、新たな施策として関越道(大和スマートIC、堀之内IC)において計画的IC閉鎖を実施しました。

・SNSによる冬道情報提供強化として「冬道情報LINE公式アカウント」を初めて開設し、2万5千人超のお友だちを獲得しました。

・以上の結果、乗員保護に至るような事象の発生はありませんでした。

今後に向けて

以下の内容について対策を検討し、引き続き、大規模車両滞留の回避と通行止め時間の削減に取り組んでまいります。

・ノーマルタイヤ走行車両や登坂不能及びスタックを起こしやすい空荷一軸トレーラーに対する、冬期通行に関する安全啓発の強化(主に首都圏発の車両への対応)

・LINE公式アカウントをはじめとするSNSの使いやすさ向上

・計画的なカメラ増設などの、さらなるハード整備推進

・除雪車の増強

など

上記詳細については、別紙のとおりです。