中期経営計画のあり方|事業別方針および行動計画(アクションプログラム)

平成17年10月5日
東日本高速道路株式会社

III.中期経営計画のあり方

III-4.事業別方針および行動計画(アクションプログラム)

(1)方針

◎ 経営資源を有効に活用し、効率的な事業の遂行に努めます。
  • 道路管理事業
    より使いやすい道路を目指し、お客様に満足していただけるサービスをお届けします。
  • 道路建設事業
    信頼性の高い高速道路ネットワークを構築します。
  • サービスエリア・パーキングエリア(SA・PA)事業
    サービス水準の向上と多機能化により、お客様にご満足を提供するとともに、収益の拡大を目指します。
  • 新事業
    新規事業分野を開拓し、事業機会を創造します。
  • 道路受託事業新直轄方式で高速道路を整備する区間について、技術とノウハウを活かし、国の事業推進に協力し、信頼性の高い高速道路ネットワークの構築に貢献します。

(2)行動計画(アクションプログラム)
◎ 経営資源を有効に活用し、効率的な事業の遂行に努めます。

道路管理事業
より使いやすい道路を目指し、お客様に満足していただけるサービスをお届けします。

・いつもお客様に安全と快適を実感していただけるよう、良好で適切な管理を実施します。


安全・快適な走行環境の確保
雨天時の走行環境を向上させるため高機能舗装化を進めます。
地域の交通特性、お客様のニーズを反映した、より安全で効率的な工事規制の実施に努めます。
総合的な事故分析を行い、強化型中央分離帯防護柵の整備などの効果的な交通安全対策を実施します。
凹凸型路面標示や導流レーンマークの設置など、暫定2車線区間の安全対策を進めていきます。
定時性の確保
事故の発生に対し、関係機関と連携を図り、迅速な交通の回復を図ります。
渋滞原因を分析し、費用対効果、ネットワーク整備、ETC普及状況、現地状況などを踏まえ、道路の拡幅やETCレーンの増設、渋滞予測情報の提供などを実施し、渋滞緩和に努めます。
異常気象や災害に強い道路づくり
特に冬季間の気象変化に起因する通行止時間が短くなるよう、関係機関と連携するとともに、地域・気象特性に即した視程障害防止などを実施していきます。
新しい基準に基づいた、橋梁の耐震補強を進めていきます。
きめ細やかな情報提供
情報提供機器をより有効に活用し、リアルタイムで詳細な情報提供の更なる充実に努めます。
通行止発生時には、解除に向けた作業状況などの情報を提供していくことに努めます。
路線番号を標示するなど、わかりやすい標識の設置を進めていきます。

・高速道路による社会への貢献を目指します。
大規模災害時には、関係機関と連絡を図り、高速道路が緊急輸送路として迅速かつ円滑に機能するよう努めます。
高速道路を利用した救命救急活動を支援するため、関係機関との連携の強化を図ります。

・より多くのお客様にご利用していただけるようなさらなる取り組みを実施します。
サービス向上に向けた取り組み
接客マナーを向上させ、お客様に気持ち良くご利用していただけるよう努めます。
料金を分かりやすくご案内するなど、お客様の声に適切にお応えしてサービスの向上に努めます。
高齢者・身体障害者のお客様がご利用しやすい道路空間の創出に努めます。
利用促進に向けた取組み
ETC利用促進に向け、ETCレーンの利便性向上に取組みます。
地域と連携した新たな交通需要の創出や、ETCを活用してお客様に満足いただけるような料金サービスを展開していきます。

・トータルコストを削減し、効率的な道路管理に取組みます。
道路構造物の延命化や管理コストの平準化、ライフサイクルコストの最小化を図るマネジメント手法を導入し、効率的・効果的な道路管理に取組みます。

・循環型社会の形成に対応した道路管理に取組みます。
植物発生材の堆肥化など緑のリサイクルを推進します。
道路建設事業 信頼性の高い高速道路ネットワークを構築します。

・地域の発展と暮らしの向上に貢献する高速道路ネットワークを整備します。
計画的かつ重点的な高速道路ネットワークの整備
ネットワーク効果を高めるために、必要な高速道路の整備を計画的かつ重点的に行い、高速道路ネットワークの形成に寄与します。
高速道路ネットワークの機能の向上・強化
拡幅、改築などを行い、高速道路ネットワークの機能向上を図ります。
一般道路と一体となった利便性の高いネットワークとするため、関係機関と連携してインターチェンジやジャンクションの設置や改築を行います。
地域と連携した高速道路の構築
地域との信頼関係のもと、説明責任を果たし安全性・快適性を備えた質の高い高速道路を構築します。

・環境に配慮した高速道路を整備します。
沿道の生活環境や景観に配慮した道路づくりの推進
遮音壁の設置等、沿道の生活環境保全に必要な環境対策を適切に実施します。
沿道景観と調和し、公共性、永続性に配慮した道路構造物のデザインを行います。
エコロード(自然環境に配慮した道路づくり)の推進
動物の移動経路の確保や貴重植物の移植など、自然環境に及ぼす影響を、回避、低減、または代償する措置を講ずることにより、地域の自然を保全します。
周辺地域に見られる樹木の植栽など、周辺の自然環境に調和した整備を行うことにより、動植物の生息・生育空間を創出します。。
地球温暖化防止と循環型社会形成への貢献
CO2の吸収・固定などの地球温暖化防止に資するため、盛土のり面の樹林化を図ります。
循環型社会の形成に資するため、建設発生土、コンクリート塊、アスファルトコンクリート塊などの建設副産物のリサイクルを推進します。

・コスト削減に努め効率的に事業を実施します。
合理的な設計手法の導入や新材料・新工法を開発することにより、ライフサイクルコストを考慮したコスト削減を図ります。
必要に応じて合併施行方式を活用するなど、国や地方と連携して効率的に事業を実施します。
工程管理・事業費管理を適切に実施し、効率的な道路建設に努めます。
サービスエリア・パーキングエリア(SA・PA)事業
サービス水準の向上と多機能化により、お客様にご満足を提供するとともに、収益の拡大を目指します。
・地域の特性を活かしたよりよいサービスをお届けします。
お客様の多様なニーズに応える商品・サービスの提供
どなたにでもお気軽にご利用いただける物販・飲食施設を充実させます。
その地域ならではの味が楽しめる個性的な飲食店を増やします。
「お値頃感」「安心感」を実感していただける商品、サービスを実施します。
魅力ある商品やニーズの高い商品を充実させます。
地域色豊かな特産品や野菜などの地場生鮮品を販売します。
地域と協力して、周辺観光情報などの情報発信を行います。
便利さ、快適さの追求
店舗などの施設の清潔、綺麗を徹底します。
どなたにでもご利用しやすく、快適に休憩できる空間を創出します。
移動の疲れを癒す施設を整備します。

・事業環境の変化に柔軟に対応し、効率的な事業運営に努めます。
地域特性、利用者動向、市場動向等十分に把握し、最適な施設配置に努めます。
新事業
規事業分野を開拓し、事業機会を創造します。
・高速道路の潜在的なお客様、社会のニーズを踏まえた事業機会の拡大を図ります。
高速道路を始めとする経営資源を活用した新たなビジネスへの進出を図ります。
新たな商業施設の設置に向け、周辺施設と連携してSA・PA、インターチェンジ周辺の開発を図ります。
知的財産の蓄積を図り、事業機会の創出を目指します。

・収益性の優れたビジネスモデルを構築し、着実に新規事業を進めます。
東日本の地域特性、お客様ニーズ、市場動向等を十分に把握して事業を進めます。
高速道路ネットワーク効果が発揮できる事業については、他の高速道路株式会社と協力・連携を図ります。
先進企業との業務提携(経営・技術ノウハウの導入)を視野に入れて事業を進めます。

道路受託事業
新直轄方式で高速道路を整備する区間について、技術とノウハウを活かし、国の事業推進に協力し、信頼性の高い高速道路ネットワークの構築に貢献します。